これは私と共に生きた愛猫ブリーが亡くなった際の記事になります。死に至る生々しい表現や汚物の描写など、人によっては不快に感じる部分があるかもしれませんので、事前にご了承ください。
永眠
2026年10月6日。
ブリーが息を引き取った。
朝、様子を見に行ったら。
すでに亡くなっていた。
17年と半年。
前日の21時ころ、ご飯と水を取り替えた。
その日、ブリーはほぼ何も摂取していない。
なので、取り替えてもきっと無意味と分かっていた。
それでも、新しいご飯と水を置いておいた。
私の方から諦めるという選択肢はなかった。
ブリーがここまで頑張ってくれたのだから。
今まで私が受けたブリーからの愛情を考えたら。
それくらいの手間と時間など。
むしろ世話をできることが恩返しだと思った。
それにどっちみちご飯は取っておいても仕方がない。
もう一匹いる猫はそれらのご飯に見向きもしない。
ブリーがいなくなって余ったら。
廃棄するしかないのだ。
ご飯と水を取り替えるとき。
できるだけ音を立てないようにした。
私に気付くと、きっとブリーは鳴き声をあげる。
今までもずっとそうだった。
果たして、ブリーは私に気付いた。
か細い声で私を呼ぶ。
何度も何度も何度も。
衰弱し、身体を動かすことはできない。
ブリーの声を聞くのが辛い。
胸が張り裂けそうになる。
ブリーは私のことが大好き。
私もブリーのことが大好き。
でも、もう何もしてあげられない。
鳴き声を上げるだけで。
私が抱っこをするだけで。
ブリーの残された体力を奪うだろう。
だから頭を撫でるだけにして、その場を離れた。
これが最後になるかもしれないと覚悟しながら。
異変
異変に気付いたのは、5月だったか6月だったか。
最初はうんちの形状だった。
今までは普通だったのに、軟便になっている。
胃腸の調子が悪いのか?
軟便は続いた。
良くなりもせず、悪くなりもせず。
そして。
いつものように抱っこするとき。
ブリーの体が軽くなってきているように感じた。
そう言えば、食事の量も減っている気がする。
毎朝減った分を補充するドライタイプのご飯。
最近はあまり減っていないかもしれない。
ここ数年。
ブリーの体重変化には敏感になっていた。
飼い猫の平均寿命に差し掛かっていたから。
猫は病気や老衰で痩せてくる。
過去に一緒に暮らした猫たちもそうだった。
実際、ブリーについても。
ちょっと軽くなったかもと思うことは何度かあった。
ただ、今まではブリーはそれ以上痩せることもなく。
杞憂に終わっていたが。
今回は違った。
私とパートナーで、一つ決めていることがあった。
ブリーの年齢を考えて、もう病院にはかからない。
病気でも老衰でも。
治療は一時しのぎにしかならない。
かなりの痛みがあったりすれば別だけど。
通院や入院などで心身に負担をかけるより。
最後まで一緒にいて、自然な形で見送りたい。
そう思っていた。
ブリーの体重はみるみる減り。
7月には触ると骨を感じるほど細くなってしまった。
もともと比較的大きな猫で。
抱っこするにもどっしりと。
それが明らかに小さく軽くなって。
ついに、そのときが来たのだ。
だが、何もせず死を待つなど私にはできなかった。
私は現在無職。
ずっと家にいる。
だから余計に。
弱っていくブリーを、ただ見ているのは嫌だった。
病院にかからないことと。
何もしないことは違う。
痩せさせないように。
衰弱させないように。
少しでも長く元気でいてもらいたい。
そのためには栄養を摂ってもらうしかない。
ドライタイプのご飯を食べなくなってきてから。
ウェットタイプを買って試したが。
これもあまり摂取せず。
でも、ご飯の合間にあげていたペーストのおやつ。
それはまずまず食べてくれていて。
ネットで調べたところ。
同じ種類で総合栄養食としてのペースト食があった。
ドライタイプ。
ウェット。
ペースト。
ジュレ。
ムース。
ペースト食を中心に様々な食事を試した。
それぞれを混ぜたりもした。
その甲斐もあって。
日によって波はあるものの。ペースト、ジュレ、ムース。
これらはなんとか食べてくれた。
だが、安堵と同時に不安がよぎった。
ドライタイプのご飯とは違い。
ブリーが食べてくれるご飯は一つひとつの栄養が少ない。
一日の間に何度も分けてあげることになるので。
消費のサイクルが速いのである。
つまり。
その分、出費も増えるということ。
しかも、その時々によって。
食べたり食べなかったり。
食べなかった分は捨てるほかない。
水分が多いご飯ばかりなので。
取っておくのは衛生的に怖い。
正直、捨てるたびにもったいないとも思う。
ブリーはあとどのくらい頑張るのだろう?
私は頭の中で。
ブリーの残された時間と出費。
それらを天秤にかけてしまっていた。
なんて身勝手なのか!
自分が情けなくなる。
そもそも私が定職に就いて収入があれば。
こんな計算などしないはず。
ブリーには、まだ生きる気力が残っている。
まだ私と一緒に居たいのだ。
どんなに出費がかさもうと。
ブリーが口から食べられるうちは。
できる限り生きてもらう。
私自身が後悔しないためにも。


0 件のコメント:
コメントを投稿