ひきこもり脱出(その13)

2023年11月23日木曜日

アラフィフ ゲイ ひきこもり ひきこもり脱出 体験談

さて、大学中退から2年半のブランクを経て。


アルバイトとは言え。

ついに人生初の仕事に就いた私。


ここで10ヶ月ほど働いた。


たかが10ヶ月。

でも、様々な思いが生まれた10ヶ月だった。。



最初はもちろん不安しかなかった。


一緒に働くスタッフはどんな人たちなのか。

ミスして怒られないだろうか。


毎日、遅刻しないで出勤できるのか。


そもそも一日中立ちっぱなしの業務。

体力は持つのか?


仕事も運動もせずダラダラしていただけなのに。


大学を中退したことも。

2年半のブランクのことも。


すべて伝わっているだろうし。


そんな私のことをバカにするだろうか。

人生の落伍者と思われるだろうか。


でももうやるしかない。

やっとここまで辿り着いたのだから。


初めての職場


1994~95年 平成6~7年 21~22歳


まず初めに職場について。

改めて説明しておいた方がいいだろうか。


少しでも誰かの参考になれば嬉しいので。



職種はゲームコーナー係員。

場所はショッピングセンター地下。


センター自体は有名な全国チェーン。

そこに入っているテナント。


過去の記事を見返すと。

ショッピング「センター」と「モール」が混在。


形態とか規模を考えると。

センターの方が合っていると思うので。


そちらで統一していきたい。

また間違ったらごめんなさい。



通勤時間は自宅から自転車で20~25分。

冬や悪天候時は徒歩とバスで30~40分。


地方都市だけど、バスの交通網は充実していて。

バス停で待つ時間もそれほどなかった。


ちなみにバスの利用は慣れていた。

幼いころ保育所に通うのに母と乗っていたから。


ただ一つ、違ったのは。

定期券というものを自分で初めて買ったこと。


冬は自転車がまったく使えない雪国。


繁華街のバス案内所まで出向いて。

発券申請書のようなものを書いて窓口へ。


初めて手にした定期券。

これもまた一つの経験、小さな一歩。



職場の営業時間はショッピングセンターと同じ。

10時~20時の年中無休。


業務時間は9時半~20時半のうち実働8時間。

昼休憩は1時間。


日勤と遅番のシフト制。


はっきり覚えていないけど、週休2日ではなく。

月に22~24日程度の出勤だったのだろうと思う。


交通費込みで月10万円は手取りがあったので。

時給560円で逆算するとそうなる。


そして同じように逆算から考えると。

アルバイトは社会保険がない会社だったのか。


なお、以前にも書いたと思うけど。


この時給560円というのは。

当時のその地域の最低賃金ギリギリ。


現在の最低賃金が気になって。

どうなっているか調べてみたところ。


900円台半ばだった。


当たり前と言えば当たり前だけど。

大幅に上がっていた。


30年の歳月が流れたのを実感。



出退勤時は従業員の通用口から出入りして。

タイムカードを打刻。


ロッカールームで制服に着替えるのだが。

大きな店舗なので、他のテナントなども多く。


知らない人とも一緒になるわけで。


若い人から年配の人まで。

パンツ一丁になったりもして。


男のそういった姿に免疫の少ない私としては。

ちょっと刺激的でもあった。


ちなみに制服は。

白いワイシャツに黒いスラックス。


アルバイトは蝶ネクタイに金色のベスト。

カジノのディーラースタイル。


正社員は普通のネクタイにベストはなし。

ビジネスマンスタイル。


初めての同僚


続いて、現場で一緒に働くスタッフについて。


正社員は店長を含め三名。

アルバイトも私を入れて三名。


全員男性。


ずんぐりむっくりの金山店長。

独身。


最初の印象は30代後半くらいと書いたが。

実際は私の年齢よりも一歳上なだけだった・・。


働く男、そして店長という肩書き。

そういったものが、大人の男を感じさせたからか。


それとも単に老け顔だったからか。。



店長を除く正社員二名。

彼らは本社側の業務もしているようだった。


一人は、たしか33歳くらい。

林原さん(仮名)。


すでに奥さんと3人の子供がいたはず。


スラッとした体型。

とても落ち着いていて、物腰の柔らかい人だった。



もう一人の方は、27歳くらいだったと思う。

藤田さん(仮名)、独身。


ちょこまかと動く感じの人。


本社業務が多かったようで。

現場に現れる率は三人の中で一番低かった記憶。



また、例の総務の女性もたまに現場に来ていた。


ほとんどは店長に用事があったか。

現場の様子を見るためだったと思うけど。


ごくまれに。

現場社員の代わりに一日いることもあった。


この女性は現場から敬遠される傾向があり。

姿を現すと、スタッフにやや緊張が走る。


その理由は、少しお堅く厳しめというのもあるが。


それ以上に。

「部長」の手先というイメージがあったから。


基本的に本社に常駐している部長。

時折、現場にやってくる。


まあ、彼については。

次回以降の記事で書くことになるだろう。


あと、社長とか技術職の人も本社にいたようだけど。

ほとんど関わりがなかったので割愛。



アルバイト二名のうちの一人、土屋さん(仮名)。

入職2年くらい。


朝起きるのが苦手とかで。

遅番のシフトばかりやっていた記憶がある。


年齢は店長と同じ23歳だったか。

物静かな感じで、動きもなんか優雅。


社員からの信頼も厚く。

よく彼らと話をしていた。


もう一人のアルバイトは私と同い年。

草野さん(仮名)。


半年前に入職したと言っていた。

ちょっと変わった雰囲気を持つ人。


話すときに目を合わせてこない。

普通は躊躇うような物言いを直球でしてくる。


それでも嫌な感じはあまりしなかった。


この人は、私の直近の先輩だったこともあり。

いろいろと教えてくれた。



というわけで、基本的には男ばかり六名。


年中無休のシフト制なので。

全員が一斉出勤となるのは正月くらいだった。


なお、新人歓迎会はなかった。

なくてよかった。


そういうのは苦手。


そう言えば、今まで数々の職場を経験したけど。

一度も新歓が催されたことはなかったな。



長くなってきたので今回はここまで。

次回は業務について。